求職者はアルバイトを探す際にどんな条件を重視し、どんな情報を知りたいと感じているのでしょうか。
マイナビバイトが実施したユーザーアンケート結果を元に、採用活動に役立つ情報をご紹介します。
求人情報の作成や採用ターゲットの設定などに、ぜひお役立てください。
目次
「マイナビバイト」サイト内での検索について
求職者に人気のある職種
・「実際に探したアルバイト」と「実際に就業したアルバイト」
・今後希望しているアルバイト
求職者がアルバイト先に求める条件
・アルバイト探しの必須条件
・アルバイト探しの希望条件
・アルバイト探しで重視する条件
・こだわった条件・妥協した条件
・もっと詳しく知りたいと思う求人情報
・現在の時給・希望下限時給
まとめ
「マイナビバイト」サイト内での検索について
マイナビバイトでは「フリーワード検索」と呼ばれる機能があり、求職者は自由に条件を入力し、希望する条件のアルバイトを探すことができます。
今回は2023年6月にPCとスマートフォン(SP)から検索されることが多かった人気キーワードTOP10をご紹介します。
以下のように「フリーワード検索」では、「職種」や「条件」からアルバイトを探す求職者が多いことが分かります。
また新型コロナウイルスをきっかけに「在宅ワーク」が可能なお仕事の需要が高くなっています。
2023年6月人気フリーワードTOP10(PC) 2023年6月人気フリーワード(SP)
1 在宅(条件) 1 カフェ(職種)
2 カフェ(職種) 2 在宅(条件)
3 事務(職種) 3 完全在宅(条件)
4 データ入力(職種) 4 手渡し(条件)
5 ホテル(職種) 5 データ入力(職種)
6 完全在宅(条件) 6 事務(職種)
7 未経験(条件) 7 ホテル(職種)
8 フルリモート(条件) 8 未経験 (条件)
9 お中元(職種) 9 高校生(条件)
10 コールセンター(職種) 10 短期(条件)
人気フリーワードは、シーズンイベントや流行などによって変化するので、定期的にチェックすることで求職者の興味・関心を知る一手となります。
さらに詳しく「フリーワード検索」について知りたい方はこちら
求職者に人気のある職種
「実際に探したアルバイト」と「実際に就業したアルバイト」
「実際に探したアルバイト」「実際に就業したアルバイト」のどちらでも上位となっているのが、「オフィスワーク」と「販売・接客・サービス」です。
「販売・接客・サービス」「飲食・フード」は特に「実際に探したアルバイト」と「実際に就業したアルバイト」の割合の差が小さく、希望する職種に就業できた求職者が多かったことが予想できます。
【実際に探したアルバイトTOP10】
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(23年3‐4月)」p.2
【実際に就業したアルバイトTOP10】
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(23年3‐4月)」p.3
今後希望しているアルバイト
今後希望しているアルバイトでも「オフィスワーク」と「販売・接客・サービス」が上位となっており、需要の高い職種であることが分かります。
しかし年代ごとに大きな違いがあり、15〜19歳では「飲食・フード」「販売・接客・サービス」に人気が集中しています。
また、「営業」「エンジニア・サポート・保守」「クリエイティブ・編集」「エステ・理美容」など資格が必要であったり、専門性の高い職種ではアルバイトを希望する求職者が少なくなる傾向があります。
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用に関する求職者・新規就業者の活動状況調査(23年3‐4月)」p.10
求職者がアルバイト先に求める条件
アルバイト探しの必須条件
下図はアルバイト先に求める必須条件を年代別に集計したものです。
10〜40代は「シフトの融通がきく」、50〜60代は「自宅から近い」、70代では「年齢に関係なく活躍できる」を最も重視しています。
「シフトの融通がきく」を最重要視している10〜40代では、学業や家庭・子育て、本業などとアルバイトの両立ができることを必須条件とする人が多いと考えられます。
50代では「自宅から近い」が1位となっていますが、「シフトの融通がきく」が2位であることから、10〜40代と大きくは変わらず、子育て・本業との両立を重視している可能性が高いです。
60代・70代では定年退職を経験している求職者も多く、シフトの融通など勤務時間の柔軟さよりも、年齢で制限されず希望する条件で勤務できる職場を求めている求職者が多いようです。
株式会社マイナビ「アルバイト就業者調査(2023年)」p.8をもとに作成
アルバイト探しの希望条件
求職者にとって必須条件ではないが、「あれば嬉しい希望条件」の調査結果をご紹介します。
20〜70代では「給与が高い」「昇給がある」がアルバイト探しの希望条件において特に重要視されています。
実際に「個人がアルバイトの求職活動を実施した理由」では「貯金をするため」46.0%、「自分の生活費のため」43.5%、「家族の生活費のため」28.1%と金銭的な事情が上位となっています。*1
10代では、「まかない・社割販売・社員寮などがある」「楽な仕事」が上位となるなど、その他の世代とは違った傾向があります。
株式会社マイナビ「アルバイト就業者調査(2023年)」p.34をもとに作成
*1:引用)株式会社マイナビ「非正規雇用市場における採用・求職動向レポート(2023年1-2月)」p.4
アルバイト探しで重視する条件
マイナビバイトのサイトやアプリには「こだわりで探す」という機能を備えています。
細かい希望条件で求人情報を絞り込み、希望に近いアルバイトを探すことができます。
今回は「こだわり条件」から選択できる条件の中で、求職者がより重視している条件を調査しました。
やはり「シフト自由・自己申告」「高収入・高時給」など、アルバイト探しの必須条件・希望条件にも挙がった条件がここでも上位となっています。
また、「未経験歓迎」「すぐ働ける」「履歴書不要」など応募へのハードルを感じにくい条件が重視される傾向があります。
【「こだわり条件」で求職者が重視している条件】
〇昼 50.7% 〇交通費支給 45.1%
〇長期(3ヶ月以上) 39.3% 〇未経験者歓迎 28.2%
〇シフト自由・自己申告 36.1% 〇すぐ働ける 28.1%
〇高収入・高時給 34.1% 〇履歴書不要 27.5%
引用)株式会社マイナビ「アルバイトに関するユーザー調査 2022年-グラフ編‐」p.78
こだわった条件・妥協した条件
「通いやすい勤務地の仕事」「時短勤務など、働く時間が柔軟な仕事」は求職者にとって妥協したくない重要な条件になっています。
「給与(時給額)が高い仕事」は「あれば嬉しい希望条件」「アルバイト探しで重視する条件」として上位に挙がる条件ですが、「妥協した」とする回答者も多くいることがわかります。
また「勤務先の安定性や将来性」「自己成長・キャリアアップにつながりそうな仕事」へのこだわりよりも、自身の生活スタイルに合った働き方ができるアルバイト先を求める求職者が多い傾向にあります。
引用)株式会社マイナビ「非正規雇用市場における採用・求職動向レポート(22年9‐10月)」p.4
もっと詳しく知りたいと思う求人情報
求職者がアルバイト探しで求人情報を見ている際に、「もっと知りたい」と感じる項目の1位は「仕事内容」40.4%でした。
さらに「1日の仕事の流れ」が3位に挙がっていることから、仕事内容について不安を感じる求職者が多いことが予想されます。
求人情報の作成を行う際には、どんな仕事を行うのか求職者がイメージしやすいようにしっかり記載しておくことが重要です。
引用)株式会社マイナビ「アルバイトに関するユーザー調査 2022年-グラフ編‐」p.80
現在の時給・希望下限時給
「現在就業しているアルバイトの時給」と「希望下限時給額」ともに最も回答が多かったのが「1,000〜1,099円」であることから、給与面を妥協してアルバイト先を決めた求職者が多いことが予想されます。
しかし「あれば嬉しい希望条件」では「給与が高い」が上位となるため、給与を上げることは競合他社との差別化を測る手段として有効となります。
マイナビバイトでは毎月、都道府県別平均時給や職種別平均時給、月別平均時給推移を調査し、公表しています。
時給の設定・見直しなどにぜひお役立てください。
引用)株式会社「非正規雇用市場における採用・求職動向レポート(22年9‐10月)」p.5
まとめ
今回はアルバイト探しの際に求職者が重視する条件や情報についてご紹介しました。
求職者に選ばれ、過不足のない採用活動を成功させるには、求職者の心理に寄り添った条件や情報を提示することが大切です。
この機会にぜひ、求人情報やターゲット設定の見直しを行うことをおすすめします。
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記事公開日:2023年9月14日