アルバイトの求人情報は、機会損失しないために募集したいと思ったときにスピード感を持って掲載まで進めることも大切ですが、早く掲載することが目的になってしまい、掲載内容の精査ができずに応募につながらないとなってしまっては本末転倒です。
どのような情報を出したら自社が採用したいと思っている人材により多く見てもらえるか、応募を増やせるか、というのを事前にしっかり考えておきましょう。
今の求人情報で思っていた効果が出ていない場合、どのように掲載情報の改善をしたらいいか。本記事では掲載内容を再検討する際のヒントをお伝えします。
目次
求人掲載情報を改善する目的とは?
・求職者体験価値の向上
・求職者体験価値の向上がSEOにつながる
改善することによるメリット
・求人情報ページがSEOに強くなり、多くの求職者の目に触れるようになる
・マイナビバイトのサイト内でも応募増加が期待できる
求人一覧ページでの表示内容改善
・一覧ページとは
・改善方法①社内用語・業界用語を使用しない
・改善方法②文字数制限がある中で、簡潔に伝える
・改善方法③実際に検索してみよう
・改善方法④記号は極力使わない
・改善方法⑤職種名を最適化する
・改善方法⑥画像1枚目を最適化する
・数値が改善したかを確認する(管理画面)
求人掲載内容の改善
・改善方法①改行しすぎない
・改善方法②記号は極力使用しない
・改善方法③オリジナリティのある画像を使用する
・数値が改善したかを確認する(管理画面)
まとめ
コラム:応募から採用までのフローを記載することの重要性
求人掲載情報を改善する目的とは?
求職者の体験価値向上
求職者は「自分に合う雰囲気の職場が見つかるか」「適した条件で働けそうか」など様々な不安を抱えながら仕事探しをしています。求職者の不安を払拭するために、的確な情報を伝えていくことが必要です。
例えば大学生だと下図のようなことに不安を感じています。
引用)株式会社マイナビ「大学生のアルバイト調査(2023 年)」P.46
2023年の大学1〜4年生全体で見ると、「職場の人間関係」「シフト(学業との両立)」「仕事内容(きつくないどうか)」などを気にしている大学生が多いことがわかります。
職場の人間関係は、掲載する写真の雰囲気などからも伝わります。実際に働いている方の様子や、どのような人が働いているかが伝わるような写真を使用することもこの不安の払拭につながります。
シフトや仕事内容についてはできるだけ詳細に記載し、「実際に働いてみたら求人情報の内容と違った」というようなギャップが生じないように留意しましょう。
応募の際に求人情報から得たイメージと、面接や採用・就業の際に感じることがかけ離れていると早期離職につながりやすくなります。
マイナスイメージからの早期離職は、求職者・企業側双方にとって「いい就業体験」とは言い難いです。
求職者と企業がWin-Winの関係になるためにも、しっかりと求人掲載情報を検討して、正しい情報をユーザーに提供することが大切です。
求職者体験価値の向上がSEOにつながる
SEOとは・・・「検索エンジン最適化」情報を検索するユーザーにとって有益な情報を提供することで、検索エンジンから評価されるページを作り、掲載順位向上や流入の改善を狙うもの。 |
SEOと聞くと「Googleなどの検索エンジン上で、掲載順位を向上させるために被リンクやキーワードをたくさん盛り込むこと」というイメージが強いかと思いますが、それはかつてのSEOの話です。
現在では「ユーザーにどれだけ有益な情報を与えられているか」ということがSEOの基準のひとつになっています。
つまり、求職者(ユーザー)の体験価値が上がる求人情報のページは、求職者に有益な情報を与えていることになるため、自然とSEOの強化にもつながります。
専門的な内容についてはマイナビバイト営業担当にお問い合わせください。
求人掲載情報を改善することによるメリット
求人情報ページがSEOに強くなり、多くの求職者の目に触れるようになる
求職者を意識した求人情報を掲載することで、求人情報ページ自体への流入が増え、閲覧数が増加するという効果が見込めます。
マイナビバイトのサイト内でも応募増加が期待できる
マイナビバイト内の求人情報ページが求職者を意識した掲載内容になることで、求職者と求人情報がマッチしやすくなり、応募増加が期待できます。
求人一覧ページでの表示内容改善
求人一覧ページとは
マイナビバイト上では、以下のようなページを「求人一覧ページ」と呼んでいます。
一覧ページは流入を多く獲得できるページです。マイナビバイト全体のオーガニック流入(※)を見ると、約半数のユーザーが求人一覧ページから流入しています。
最も多く表示されるページとして、求人一覧ページに掲載される内容を最適化しておくことが重要です。
※オーガニック流入・・・自然検索流入。検索エンジンでユーザーが検索をしてページに流入すること。広告からの流入はオーガニック流入に含みません。
改善方法①社内用語・業界用語を使用しない
求職者が仕事探しをする際、検索エンジンの検索窓に自分の希望する職種やエリアなどを入力して検索をします。
可能な限り多くの求職者の検索にヒットするように、特定の業界でしか使用されていないような専門的な用語ではなく、誰もが理解ができる用語で仕事内容などを表記するように心がけましょう。
また理解ができない仕事内容などが書いてあることで、求職者が応募をためらってしまう可能性もあります。
専門的な仕事内容であってもそのまま記載するのではなく、一般的な仕事に置き換えるなど噛み砕いた表現で記載することをおすすめします。
例)農機具整備士 ⇒ 農業用機械の洗浄・アシスタント |
改善方法②文字数制限がある中で、簡潔に伝える
マイナビバイトも他の求人情報サイトも、「仕事内容」を記載する欄・「シフト」を記載する欄など項目ごとに文字数制限が設けられていることが多いです。
文字数が限られている中でも伝えたいことを簡潔にまとめて、重要なこと(=ユーザーが知りたいと思っていること・企業として必ず伝えておきたいこと)を優先的に入れられるように工夫することが必要です。
改善方法③実際に検索してみよう
検索エンジンとしてシェア率の高いGoogle*1で、求人情報に記載した職種名などを検索します。
作成した求人情報ページが、意図している通りに表示をされているか、求職者に伝えたい情報が伝わりそうかを確認してみましょう。
例)マイナビバイトの掲載サポートスタッフ 企業をサポートするスタッフを募集するために求人情報ページを作成したが、職種名「マイナビバイトの掲載サポートスタッフ」で検索をすると企業用掲載問い合わせページがトップに表示されてしまう。 →職種名を求職者が検索しやすい表現に変更する必要がある。 |
※職種名とは・・・マイナビバイトの掲載ページでは、以下の赤くマークした部分を「職種名」と呼んでいます。どのような仕事内容なのかを伝える要素になります。
*1:参考)総務省「データ集 第3章第6節 11.日本における検索エンジンのシェア(利用端末別)」
改善方法④記号は極力使わない
Googleなど検索エンジンの情報を解析しているロボットは、言葉のつながりなどからも情報を読み取っています。
記号を多用することで言葉のつながりを区切ってしまい、ロボットが正しく情報を読み取れなくなる場合があるため注意が必要です。
記号は文章の区切りの位置など適した箇所のみで使用することを推奨します。
非推奨の記号使用例) 【お部屋情報に関する一般事務】在宅OK♪日払い◎長期出来る方歓迎\時給1800円×未経験/ →「在宅」「日払い「時給1800円」などがつながりのある言葉だと認識されない可能性がある 修正例) 【お部屋情報に関する一般事務】在宅や日払いの仕事が未経験でも時給1800円◎長期歓迎 |
改善方法⑤職種名を最適化する
求職者は希望職種を検索することが多いため、職種名は具体的な仕事内容がわかるように記載することを推奨します。
企業名やブランド名については必ずしも入れる必要はありません。
例) 販売スタッフ ⇒ 洋服・雑貨の販売スタッフ イベントスタッフ ⇒ イベントでのクリスマスグッズ販売 |
職種名をよりわかりやすい表記に変更することで、これまでの職種名では求人情報を見てくれていなかった求職者層が自分の求めている仕事だと感じるようになり、求人情報を見てくれる(求人情報ページへの流入が増える)、ということが期待できます。
改善方法⑥画像1枚目を最適化する
求人情報ページには、テキストだけでなく画像を入れるスペースも用意されていることが多いです。
マイナビバイトの掲載ページでは以下の部分になります。
多数の求人情報を掲出する際、全部の原稿に反映できるような画像を複数枚用意し、ランダムで写真を配置するという手法が取られていることが多いです。
それではテキストの情報と画像から伝わることが一致しない場合もあるので、ランダムで配置するのではなく、テキストで書かれている条件や求めている属性に沿った画像を配置することがおすすめです。
例)キャッチコピーや条件を記載する欄に「大学生」などの属性情報が含まれている場合⇒ 実際に企業や店舗で働いている大学生が写っている画像を使用することを推奨 |
数値が改善したかを確認する
マイナビバイトの場合、掲載企業用の管理画面からPV数・応募数をチェックできます。
「効果測定」のページを開くと、以下のように表示されます。
この管理画面でPV数や応募数の推移をチェックする習慣をつけましょう。
職種名等の表記を改善した後、一覧画面PV数・詳細画面PV数が増えているかどうかを見るようにします。
大きな変化はすぐには起こりづらいかもしれませんが、しばらく変動がない、もしくは悪化しているということがあればさらに改善を検討し、PDCAを回すことが大切です。
求人掲載内容の改善
改善方法①改行しすぎない
改行の繰り返しや文章の途中で改行を入れたりすることは、Google等の検索エンジンでは推奨していません。改行は必要最低限に留めましょう。
テキストが読みやすくなるという効果を見込んで、改行を重ねて空白をあけているケースもあるかと思いますが、改行を無くしても読みづらくなるわけではありません。現にニュースサイトやECサイトを見ると、文章の途中で改行が入れられているような記事がないことがわかります。
改行を多用することにより、PC・スマホなどデバイスごとに意図しない改行が入るような見え方になる可能性もあるため注意が必要です。
改善方法②記号は極力使用しない
求人一覧ページの改善方法④でも触れた通り、文章の途中で記号を使用すると、検索エンジンのロボットが正しく情報を読み取れなくなる可能性があるため、おすすめしません。
改善方法③オリジナリティのある画像を使用する
新店舗のオープン時や、何らかの都合で働いているスタッフの写真を撮影できない場合もありますが、なるべくオリジナルで撮影した画像を用意することをおすすめします。
求人一覧ページの改善方法⑥もご参照ください。
数値が改善したかを確認する
「求人一覧ページでの表示内容改善」でも記載した通り、管理画面でPV数や応募数に変化があるかを細かくチェックしながら、改善のPDCAを回していくことが重要です。
まとめ
掲載中の求人情報も随時更新が可能なので、最初に掲載した情報で思うような結果が出ていない場合は上記のような流れに沿って掲載内容の改善をしていくことが大切です。
管理画面の使い方に迷ったら、サポートサイトの「管理画面マニュアル」をご覧ください。
さらに改善方法の詳細を知りたい方は、営業・制作担当にお問い合わせください。
マイナビバイトでは社内勉強会も積極的に実施し、掲載企業様のサポートができる体制を整備しています。
コラム:応募から採用までのフローを記載することの重要性
マイナビバイトを利用して求人に応募した求職者から、「応募後、企業・店舗からの連絡がない」という問い合わせが多く寄せられています。
下図はマイナビバイトに寄せられたクレーム全体に対して「応募先企業から連絡がない」という旨のクレームが占める割合です。
月により多少の前後はあるものの、おおよそ6~7割と高い比率で推移しており、連絡がないことに対して応募者はかなり不安を感じていると推測されます。
参考)マイナビバイト 「ユーザークレーム調査(集計期間:2022年10~2023年5月)」
採用担当者の業務状況や勤務体系により連絡ができないこともあるかと思いますが、その場合は求人情報内に「応募から●日以内にご連絡します」と連絡の目安を記載しておきましょう。
応募者はなるべく早く連絡が来ることを望んでおり、マイナビバイトの調査でも3/4程度が「3日以内には連絡が欲しい」としています。
「応募・面接の翌日中までに連絡が欲しい」とする人の割合だけでも4割を超えるため、可能であれば応募・面接当日、遅くとも2日以内には連絡することを推奨します。
記事公開日:2023年7月20日