本記事では厚生労働省が発表している「公正な採用選考の基本」をもとに、面接で質問してはいけない内容例をご紹介いたします。
参考)厚生労働省|公正な採用選考の基本
https://kouseisaiyou.mhlw.go.jp/basic.html
目次
①基本的な考え方
厚生労働省は下記のように定めています。
ア 採用選考は ・応募者の基本的人権を尊重すること ・応募者の適性・能力に基づいた基準により行うこと の2点を基本的な考え方として実施することが大切です。 イ 公正な採用選考を行う基本は ・応募者に広く門戸を開くこと 求人条件に合致する全ての人が応募できるようにすることが大切です。 ・応募者の適性・能力に基づいた採用基準とすること 応募者のもつ適性・能力が求人職種の職務を遂行できるかどうかを基準として採用選考を行うことです。就職の機会均等とは、誰でも自由に自分の適性・能力に応じて職業を選べることですが、このためには、雇用する側が公正な採用選考を行うことが必要です。 |
応募者の適性・能力とは関係のない事項で採否を決定しない・質問をしないことを心掛けるようにしましょう。
②NG質問例
面接の際に、以下の質問をしないように心がけましょう。
・本籍地や居住環境に関する質問
例)本籍はどこですか?ご両親の出身は?いつからここに住んでますか?
・家族に関する質問
例)ご両親は共働きですか?家族構成は?ご両親は健康ですか?
・住宅状況に関する質問
例)実家は持ち家ですか?一戸建てですか?区分所有住宅ですか?
・資産に関する質問
例)貯金はありますか?車はお持ちですか?
・思想や信念に関する質問
例)自分の生き方についてどのように考えてますか?今の世の中をどう思いますか?
・人生観に関する質問
例)あなたの信条はなんですか?あなたはどのような生活がしたいですか?
・宗教に関する質問
例)何の宗教を信仰していますか?神や仏を信じますか?
・支持政党に関する質問
例)何党を支持していますか?前回の選挙では誰に投票しましたか?
・特定の性別に限定した質問
例)交際している相手がいますか?何歳で結婚・出産したいですか? 子供が産まれたら働けなくなる可能性はありますか?
上記のような質問を行った場合、応募者が違和感を覚え「家族や友人に相談する」「SNSに書き込む」などの行動を起こす場合があります。企業側に差別的な意図がなかったとしても就職差別につながるような不適切な対応を行った場合、企業全体の社会的な信頼を失いかねません。
③予防策
不適切な質問を行わないための予防策はいくつかあります。代表的なものは下記3点です。
・事前に質問内容を決めておく
・面接官向けのマニュアルを作成する
・面接官向けの面接練習を実施する
面接質問例は【マイナビバイト公式】面接質問例と面接準備例をご紹介!からご確認いただけます。面接官向けの研修もご用意しておりますので、お気軽にマイナビバイトにご相談ください。
④まとめ
面接で質問してはいけない内容例をご紹介いたしました。全担当者への周知を徹底し、採用選考の方法や基準を整備することをおすすめします。面接内容や周知方法について迷う際はマイナビバイトにご相談ください。
サポートサイトで公開している記事の一例
・応募者管理機能について
・原稿の修正方法
・応募者へのメール返信例
記事公開日:2024年2月5日