スマートフォンの普及により、場所や時間に関係なく情報収集ができる時代となりました。
令和2年度には全年代で平日の「インターネット利用」の平均利用時間が「テレビ(リアルタイム)視聴」 の平均利用時間を初めて超過するなど、我々の生活に密着していると言っても過言ではありません。*1
今回はそんなインターネットを用いた採用活動の中でも、費用をかけず手軽に行える採用方法をご紹介します。
*1:引用)総務省情報通信政策研究所「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書」p.3
目次
費用のかからない採用方法
年齢別の人気ソーシャルメディア
・採用にSNSを活用する際の注意点
まとめ
費用のかからない採用方法
・ハローワーク*2
近隣のハローワークに出向き、登録を行うことで費用をかけず求人掲載が可能です。
窓口での紹介だけでなく、掲載を希望すればハローワークインターネットサービスにも公開されるので、金銭面の負担なくオンラインでの求人募集が可能です。
・求人検索エンジン
インターネット上にある求人情報を自動でクローリングし集約する、求人に特化した検索エンジンです。
例としては「Google for Jobs」などが挙げられ、自社の公式求人サイトなどに一定条件を満たした求人情報を掲載しておくことで無料でGoogleが集約し、Google for Jobs上に求人情報が表示されるようになります。
・SNS採用
SNSを通じて自社の雰囲気や業務内容などを発信することで求職者の心を掴み、採用につなげる方法です。
求人票では伝えきれない自社の魅力を表現できたり、幅広い層へのシェアが期待できるなど大きなメリットがあります。
実際に5割の高校生、3割以上の大学生がSNSでアルバイト探しをした経験があると回答しているため、特に若年層の採用に効果が期待できます。*3 *4
*3:引用)株式会社マイナビ「高校生のアルバイト調査(2023年)」p.15
*4:引用)株式会社マイナビ「大学生のアルバイト調査」p.13
検討すべきは求人の掲載方法だけではありません。近年は応募を判断する材料として、お店のHPや口コミだけでなくSNSなどのあらゆる方向から情報収集を行う人が増えています。
応募に悩む求職者にアピールするためにはSNS上でお店の情報を確認できる状態にしておくことが効果的です。
*2:参考)厚生労働省「ハローワークインターネットサービス」
年齢別の人気ソーシャルメディア
ソーシャルメディアは種類によってユーザー層に若干の違いがあります。
ターゲット層として設定している年代が多く利用しているコンテンツを選択することで、より効果的に採用活動を進められます。
※ 引用)総務省情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>」p.11
上記データから、幅広い年代に人気があるのはLINEやYouTubeと言えます。
TikTokやInstagramは特に10代〜20代の利用率が高くなっています。
TikTokは15秒程のショート動画が主流であり、Instagramはショート動画に加えて1投稿で最大10枚までの写真を投稿することができます。
30〜40代ではTikTokの利用率が大幅に低下し、Facebookなどの文章と写真の投稿を中心としたコンテンツにも分散されています。
実際に働くスタッフにも動画や写真に出演してもらい、採用情報やお店の雰囲気などのアピールに活用する企業アカウントも多く存在します。
また年代によってSNSの利用率には大きな違いがあるため、採用したいターゲットによって利用するコンテンツを選択する必要があります。
採用にSNSを活用する際の注意点
マイナビが高校生と大学生を対象に行った調査では、約5割が「SNSで怪しい求人を見かけたことがある」と回答しています。
求職者が安全に求職活動を進められるように「公式の情報であることを明示する」、「曖昧な情報を投稿しない」など、求職者が正しい情報を見極めることができるような配慮が必要です。
※ 引用)株式会社マイナビ「高校生のアルバイト調査(2023年)」p.15
※ 引用)株式会社マイナビ「大学生のアルバイト調査」p.13
まとめ
今回は費用をかけずにオンラインで行える採用方法を紹介しました。
全年代でインターネットやSNSの利用率が上がっている昨今、採用活動にもうまく活用していくことが重要です。
ぜひ積極的にSNSでの情報発信に取り組んでみましょう。
記事公開日:2023年7月20日