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若年層の主な離職理由と対策方法とは?

令和4年(2022年)上半期のデータを見ると、パートタイム労働者の入職率は13.2%、離職率は13.7%と離職超過の傾向があります。*1
従業員がどういったことに不満を感じ、離職に至るのかを知り、自社に合った対策を講じることが大切です。

*1:引用)厚生労働省「 令和4年上半期雇用動向調査結果の概況」P.6

目次

若年層の主な離職理由
離職につながった事例

・「労働条件」に不満があるケース
・「給与」に不満があるケース
・「職場の人間関係」に不満があるケース
・「業務内容」に不満があるケース
離職を防ぐためにできる施策
・定期的な面談やFBを行う
・評価制度を導入する
まとめ

若年層の主な離職理由

以下のグラフは、厚生労働省の調査データ「令和2年雇用動向調査結果の概況」から、「会社都合」「契約期間の満了」を除いた離職理由から上位3つをピックアップしました。*2

年齢・性別により違いはあるものの「労働時間・休日等の労働条件」と「給与」「職場の人間関係」「業務内容」の4つが主な離職理由になっていることが分かります。


*2:参考)厚生労働省「令和2年雇用動向調査結果の概況」P.16をもとに作成

離職につながった事例


マイナビバイトでは非正規雇用者を対象にアンケートを実施し、離職を決意した理由を調査しました。
実際に労働者が抱える不満や悩みを、離職に繋がりやすい4つのケースに分けてご紹介します。

「労働条件」に不満があるケース
・労働基準法の違反になる労働環境だった。
・希望したシフトに入れない。
・勤務日数が月ごと変動し、減ることも多かったから。

「給与」に不満があるケース
・サービス残業が多かった。
・扶養の範囲での業務を希望していたが、叶わなかった。
・仕事量の割に給与が少なく、責任が重かった。

「職場の人間関係」に不満があるケース
・パワハラが常態化していたから。
・直属の上司が文句ばかりだったから。
・職員同士の悪口や陰口が多い。
・仕事に関する意見が言えない雰囲気があった。

「業務内容」に不満があるケース
・人手不足で2店舗を一人で見る必要があり、有給休暇も取れなかったから。
・サポートや指導がほとんどなかった。
・仕事に飽きてきた。

※ 参考)マイナビバイト「アルバイトパートの継続勤務・退職理由調査」(2023年4月)

離職を防ぐためにできる施策

定期的な面談やFBを行う

事前の目標設定に対してどのような成果を得られたか、不満や悩みはないかなど定期的な面談やFBを行いましょう。

「もともと声が小さかった人が少し大きな声を出せるようになった。」なども小さな変化に思えるかもしれませんが、本人は「他者には想像できないストレス」を感じながらも、努力して乗り越えられたと感じている場合もあります。一人ひとりの細かな成長や変化に対しても評価や感謝を伝えることが重要です。

特に業務内容については離職理由に多く挙がっているため、入社前後でギャップはないかなどしっかりヒアリングをして改善に努めましょう。

評価制度を導入する

適切な評価や指導を行わないと労働者は業務にやりがいをなくし、結果的に離職につながってしまう可能性があります。
どんな評価制度が自社に合っているのかを検討してみることもおすすめです。

専門知識を有する人材をしっかり評価し、指導する立場としても活躍してもらうことや、仕事のレベルに応じて給与が上がるようランクを設定するなど、自社に適した評価制度を取り入れましょう。

評価制度を導入する場合は無理のない評価基準を設定することが大切です。
あまりに高すぎる基準を設定してしまうと、逆にやりがいが損なわれる可能性もあります。

まとめ

今回は若年層の主な離職理由と離職を防ぐためにできる対策を紹介しました。
労働条件・給与・人間関係・業務内容の4つは特に不満を感じやすく、離職につながる可能性が高い要素です。
まずは従業員と適切なコミュニケーションを取り、どんなことに不満を感じているのかを知ることから始めてみましょう。

記事公開日:2023年7月20日

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